yamada-kikaku’s blog(小説ブログ)

山田企画事務所のペンネーム飛鳥京香の小説ブログです。

インザダスト第10回■私シオンは、最高幹部会で細菌発生が、マザーコンピュータの仕業で、彼女が世界とともに自殺しょうとしていると告げるが、一笑にふされる。

IDインザダスト■私Z88は自分の記憶をなくして、何かの牢獄に入れられている。ここはどこか、 いつの時代なのか記憶がないのだ。しかしそこは階級社会であった。
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インザダスト第10回■私シオンは、最高幹部会で細菌発生が、マザーコンピュータの仕業で、彼女が世界とともに自殺しょうとしていると告げるが、一笑にふされる。
 

インザダスト第10回(1986年)SF同人誌・星群発表作品

作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所

http://www.yamada-kikaku.com/

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私シオンは高級市民最高幹部会の審問を受けている。

 

調査をしたゼルフィンが報告している。

 「残念です。あの菌は下の世界にだけ存在するもので、しかも彼は

治療法は開発していなかったのです」

 

「で、その男は」幹部会の1人が尋ねる。

 

「自らの収穫タワーと共に自爆しました」シオンダッシュが言っ

た。私シオンと同じ顔の男が答える。私のクローンなのだ。

 

「しかし、御安心下さい。ある程度の病原菌サンプルと、データを

収穫タワーのコンピューターから抜き出しました。おしむらくは時

間がなかった事です。マザーの助けを併りれば、伺らかの医療対策

が得られると思われます」シオンダッシュは統ける。

 

 「急がねばならんのだよ。シオンダッシュ君も見ただろう。発病

率がうなぎ昇りなのた」幹部会議長のラムリーが言った。

 

 「よし、この件は、マザーにまかせよう。シオンダッシュ君、至急マ

ザーの所へ行ってくれ」

 

ラムリーは命令し、シオンダッシュは会

議室から菌の入ったバックとデータを持って出て行く。

 

 残った最高幹部会の男達の眼が、私シオンに注がれていた。

 

 「さて、ノオン、次は君だ。君も下の世界へ降りてわかっただろう。

下の世界がどんなものかを。君の理想論ではもうどうにもならんの

だよ」ラムリー議長がか悟すように言った。

 

 「君達こそまだわからないのか。私はマザーの行動に疑問を感じて

いたのだ。そして私は確証を得た。マザーは自殺しようとしている」

 

会議室がざわめきたつ。

 

 

「マザーが自爆するだと」会議室にどよめきがおきる。

 

「そうだ。そして我々と我々の文明をー緒にひきずりこもうとして

いる。心中だ」私は叫んだ。

 

「シオン、君は狂っている。やはり君は危険な男だな」

ゼルフインが見下げ果てた様子で言う。

 

「君こそ、我々の文明を滅ぼそうとしているではないか」ラムリー議長

が言った。

 

「いいか。マザーの不調に気づいた者が危険分子として処分され、

下の世界へ送り込まれているのだ。さらに自殺させられているのだ。

特殊な機械が脳に埋めこまれる。それは自殺願望が訟こるような装

置なのだ」

 

 笑声か起こった。が私は続けた。

 

 「それになぜ、マザーがD25、つまり病原体を上の世界へ送った男

の行動をチェグタできなかったのか。下の世界のコンピューターも

マザーと直結しているはずだ。穀物の搬入に際してもマザーが端末

コンピューターを使いチェックしているはずたぞ」

 

「シオン、君は強情な男だね。君はマザーを信頼してい

ない。マザーはまさに我々を作りあげたのだぞ。そのマザーか我々を絶滅しよ

うとするわけがないだろう。よろしい。このモニターを見たまえ」

 

 とこかの小部屋が映っていた。牢獄だろう中には考えを同じくする私のシンパと、

私の妻、生物科学研究所員のサラがいた。

 

 「いいかね。彼らのいる研究室は、例の病原菌で充満される。私の手

元のスイノチーつでね。それでなくとも、すでに中で死んでいる男

もいるだろう。決心しろ。君は下の世界へ降下する時、自分自身の

安全の保障のため、マザーの部屋のどこかにに爆発装置を取り付けたはずだ」

 

最高幹部会の幹事が言う。

「そのありかを白状したまえ。我々は譲歩しょう。もし君が言ってくれるな

ら、君と君の仲間の命は保証しょう」

 

 

「君は優秀な男た。今必要な人材なのだ。すでに現在人口の88・56%

が疫病で死亡している。我々か立ち直らねばならん今、マザーが爆破

されれば、破滅状態に陥いる。さあ、決心したまえ」

 

 スクリーンの中で、また一人が倒れた。この疫病は前期兆候もな

く、すぐに死の手が襲ってくるのだ。私は叫んでいた。

 

「わかった、やめろ」私は負け犬のように見えただろう。

 

「言う。マザーの所へ連れていけ」

 

「それは危険だな」ラムリー議長が言う。

 

「マザーの所へ連れていけ。直接マザーに話す」私は言いはった。

 

「わかった。衛兵、彼の体をもう一度調べろ、爆発物を持っていな

いかどうかな」

 

 私の体は隅々まで調べられた。

 

「よし、お前連は、シオンと一緒にマザーの所まで行け。少しでも

怪しい行動をしたら、おさえろ。いいか決して殺してはならんぞ」

 

議長のラムリーはレザー=ガンを持つロボット衛兵二名に命令した。

 

 

マザー、つまりマザー=コyピューターは最高幹部会ビルの地下

10階分を占めている。そして彼うは「上の世界」そのものであった。

 

 私は地下へ降りて、マザのサブ調整室に入ってた。

 

 

近くのコンノールにシオンダッシュがいる。彼は下の世界から持ち帰ったデータをイ

ンプノトしている所だ。

 

 私シオンはマザーに話しかけ、哀願していた。

 

「なせなんですか、マザー」

 

 突然、私の背後にいた衛兵3名が倒れる。シオンダッシュのし

わざだった。

 

彼はさらにこのサブにあるモニター=カメラを破壊する。

さらに会議室へ通じるラインも破壊する。この部屋は隔離された。

 

「あなたは私シオンを一人秘かに呼んで、今の社会ノステムがあまりに硬化し

すきていると言われた。そして私に一度このシステムを破壊させ、

新しい適応性を持ったンステムを作りあげよと命令された」

 

私は言葉を継いだ。

 

「そして私はそれを信じた。だがあなたは別の事を考えていた。我身の世界を

破壊しょうとしている。それも完全に」

マザーは答えない。

 

「上も下の世界も同時に。マザー、あなたは狂っている。

D25が作りあけた病原体もあなたが協力したのですね。D25が知らないうちに」

 

しばらくしてマザーから声が届く。

 

 『残念ながらその通りよ。D25が作った病原菌は私がバックアップし

たのです。彼は彼なりKこのノステムを壊そうとしていました。そ

れは私マザーの目的に合致していたのです』

 

 

インザダスト第10回(1986年)SF同人誌・星群発表作品

作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所

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