yamada-kikaku’s blog(小説ブログ)

山田企画事務所のペンネーム飛鳥京香の小説ブログです。

私の中の彼へ-青き騎士 第11回 育ての親が、異形の者に変身。 「翔」と、バディである「装甲機の零」 に私は助けられた。私のコロニーは「巨大なクレーター」となり、何もかも消滅した。

BK私の中の彼へー青き騎士ー《アイス》と人の戦争で、少女暗殺組織ローズバットの沙織は、共生装甲機体・零号を操る独立装甲歩兵・翔と恋に落ちる。沙織には過酷な運命が待っていた。彼女は人類を新たな旅へ導く
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私の中の彼へ-青き騎士 第11回 育ての親が、異形の者に変身。 「翔」と、バディである「装甲機の零」 に私は助けられた。私のコロニーは「巨大なクレーター」となり、何もかも消滅した。
 
 
■前説

私の育ての親が、異形の者に変身していた。

「翔」と、バディであり、意識を持つ「装甲機の零」

に私は助けられた。私のコロニーは「巨大なクレーター」となり、何もかも消滅した。私の仲間も、懐かしい思いで過去がすべて消えていた。

 

 

私の中の彼へ-青き騎士 第11回

青き騎士(1992年作品)

作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所

http://www.yamada-kikaku.com

 

第11回●シーン9

 

「一体、何なの、お養父さん、お養母さん」

私、沙織は叫んでいた。事態がつかめていない。

翔も叫んでいた。

 

「沙織、はやくここから逃げろ.彼らはもう人間じゃない」

翔は私を抱きあげ、装甲機のの中、コックピットにほうりなげた、

「まかせたぞ、零」

「わかった、きをつけろ、翔」

「わっ」

装甲機ー零のキャノピー部が開き、私を座席にやわらかに包み込む。

装甲機のコックピットが閉まる一瞬、大爆発が起こった。

 

「翔」私は、装甲機の零ごと、爆風でふきとばされながら叫んでいた。

回りは、灰色で、統べての風景が、転がり、廻転している。

そして、私は一瞬、気を失う。

 

「きづいたか、大丈夫だ、沙織、ここは装甲機「零」の内部だ、安全だ。それに

翔は並の入間じゃない」

装甲機の中て、零の声が聞こえた.

回りの光景がきれいさっぱり消え去り、周辺部が火の海と化している。

爆音、や、爆破の後で降る雨が降り始めていた。

やがて、それは雪にかわりつつあった。

 

うっすらと、残滓を覆い隠していく。

私の過去の記憶を覆い隠そうとするように、雪はふわふわ舞い降りていった。

 

遠くからの人間の悲鳴や、機械の崩壊する音、

何かのざわめきが零のモニターから流れていた。

 

 私の済んでいたコロニーは「巨大なクレーター」となっていた。

何もかも消滅していた。

私の仲間たちも、あの懐かしい思いでの家家も.過去がすべて。

何もない。

 

「翔」

私は声を限りにさけび、彼を探していた。

その行為が、翔への愛だとは、その時の私は気づいてはいなかった。

 

「沙織、心配ない.翔は生さているほすだ」

零がいう。

「どうして、そんなことがわかるのよ」

「私零の体は、翔の生命と同調して造られている。それゆえ、翔の生命波を感じる事ができる」

「それならそうと、早く言って。はやく翔の場所を教えてよ」

「沙微、現況は、君の眠の前にあるとおりだ。何もかもバラバラなのだ。おまけに翔の生命波はでているが翔は意識を失っているようだ」

 

 私は、急に撲殺したロボット犬カリンのことを想い出していた。

 何の脈絡もないのだか、とても寂しい気がした、

 

突然、別の声が響いてくる。

「その女、沙織は、我々が預かろう。零」

上空から声がした。

「誰だ」

 

「我々だ」

別の装甲機4台が、空中にホバリングしていた。

地球連邦軍戦場の狼」とは別部隊か?

「なぜ」

「なぜだと、答える必要もあるまい。翔を助けてほしくぱな」

「奴も、早く助けださないと、な、体が持つまい。救援部隊を呼べる」

「か、彼女を渡すわけにいかん」

零が言う。

「ほほう、翔という戦士のいない装甲機ふぜいが、我々連邦軍本部にはむかう気なのか。おまえはいまは、ソウジュシシのいないデク人形だ」

「いいのよ、零、私を彼らに渡して」私はいった。

 

「しかし、沙織」

「いぃのよ私はもうすへてを失しなってしまった」

私はとても気おちしている。

 

「ものわかりのいいローズバットだ」

空中にホバリング装甲機の1つから、声が響いていた。

 二台の装甲機が着地した。

狼部隊ではないマークか装甲機についている。

アリーゲーター部隊である。遊撃部隊だ。

 

「ふふん、ローズサークルの沙織か」

私の顔を見て、その装甲機の1台が言う。

「彼女をどうするつもりだ」零がいう。

 

「もちろん、連邦軍総本部へ連れてゆく、反逆者、重罪人としてな)

「わかった、それより、早く、翔を助け出してくれ」

「そんな事を、誰が約束した。もう1台が言った。

「きさまたち、卑怯だぞ」

「卑怯などという言葉を、装甲機から言われる筋合いはない。

操縦者のいない装甲機はスクラップ再生だ。せいぜい1台で、愛しい主人を探すのたな」

「私を別のコックピットの中に入れ、上空へ飛びあがる。

「放してよ、翔を助けなさいよ」

「我々は聞く耳はもたんぞ」

 

 私は連邦の最終要塞へ迪れていかれた。

穏やかなる、お出迎えだった。

二日ほおっておかれたが三日目、監獄に、はおりこまれている私を、

一人の男か連れだしにきた。

むろん、その男は、想像とうり、あのなつかしき皮肉屋、ゲイター氏だった。

 

 

「久しぶりだね、沙織くん。

君たちのすばらしくて残酷な「課外活動」については。耳にして

いる。それこそ、我々の教育の成果だ。卒業作品としては最高だ、

おっと、君たちは卒業はせず、ふふん、登校拒否組だったね。

、で。そのすばらしい中途退学の君にお願いだ。ごの際、我々に協力してほしい。そうそう、君たちの活動は、我々がすべてみていた事は

お分かりだね」

 

「ーーーー」

 

「おわすれかね。君たちの頭の悪魔、アイスブレッドにはナンバーがついているのさ」

「くそ、、」

何て事だ。わらわれは、ゲイターのたなごころの上の孫悟空か。あやつり人形か、、

「おまえたちの人形だった我々に、我々に何を?」

「そうだ、君も連邦軍の旗色がよくない事は知りているだろう。

これからは連邦軍との協同作戦戦が始まる。

沙織くん。君が参加すれば、今までの君の行動は大目にみてあげようというおとぎ話さ」

 

「規則はづれの処分は必要ない。

大めに見てもらう必要などはない。どうぞ、私を処刑するなり何んなり、好きにして」

 

「ふふん、沙織くん。困った事に、大人にはいろいろ事情というものがあるのだ。君のあづかり知らないところでね。

世界には、君に好きにはさせられない事情と時と場所があるのさ。どうしても作戦に参加しこもらわねばなるまいね」

 

「いやと言ったら」

「まあそう言うのは話をすべて聞いてからだろうさ。それに付帯条件というものを聞くべきだとは思わないかね。すべてはね、大人の取引なのだよ、沙織くん」

 

「誰の話、それに、付帯条件?」

地球連邦軍の最高司令官、将軍閣下だよ。話はそこからさ。沙織くん。交渉事は慌ててはだめなのだよ」

 

(続く)

作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所090701改訂

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