yamada-kikaku’s blog(小説ブログ)

山田企画事務所のペンネーム飛鳥京香の小説ブログです。

腐敗惑星のアリス第30回●地表は平和に満ち腐肉と風はもとの生物に戻る。星は生物、ロケットなどの機械類であふれる。 回収子ゲノンは、合体したレムリアにたづねた。

AF腐敗惑星のアリスー宇宙連邦の監視機構の元で封印されている惑星がある。その腐敗惑星内で新生命トリニティが蘇生し、世界の秩序を変える動きが始まる
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腐敗惑星のアリス第30回●地表は平和に満ち腐肉と風はもとの生物に戻る。星は生物、ロケットなどの機械類であふれる。 回収子ゲノンは、合体したレムリアにたづねた。
 
 
腐敗惑星のアリス第30回●

作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所

「マンガ家になる塾」 山田企画事務所

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 「母さん。お父さんや、この腐肉たちを助けてあげる方法はないの、

あたしはもう、戦いはいや」本当に疲れるもの。

 「あなたたち、何か方法は」レムリアは他の者に尋ねる。

 「我々には無理です」

 「皆を元にもどしてあげてよ」

トリニティが涙を流しながら叫んでいた。

「王なら、その力がおありじゃ」

 「そうするように王に呼びかけましょう」

 「風民の意識をかりましょう。風民よ、お願い、聞いて、風民も腐敗の風

でなくなりましょう」レムリアが叫ぶ。

 風民の意識が腐肉の意識を動かす。

 「寂寥王よ、あなたを許そう。この我を元の体に戻してくれるのな

ら」 

「待て」

ラフラタであるものがいった。

「お前たち、どういうつもりだ。この寂寥王を倒すのだ」

「ラフラタよ。お前はこの寂寥王の心の寂しさを感じられないのか。

孤独が解らないのか。創造者の苦悩が理解できないのか」

「ラフラタよ。お前の心をのぞいてみた」

 「お前には心が存在しない」

 「つまりは、ダークサイドの人間というわけだ」

 「寂寥王よ、我々はあなたを信用します。許しましょう」

「ラフラタの意識を、我々より排除しよう」

風民たちがこう考え始めた

 「やめろ、お前たち、どちらの味方だ」

が、ラフラタの意識は数千、数方の意識から攻撃を受け、分

断、消滅させられた。

■ やがて、地表は平和に満ちた。腐肉と風はすべて、もとの生物体

に戻った。

この星は生物やロケットなどの機械類であふれていた。

もとの姿に戻った回収子ゲノンは、肉体と霊体が合体したレムリアに言う。

 「君はもう帰るつもりは、ないのだな」

 「そう、ゲノン、許して。私にはこの子がいるの。それに、この世

界をもとに戻す手伝いをしなければならない」

 「では、君の守護神には、君が死んだと報告しておこう」

回収子ゲノンは宇宙の未来へと去って行った。

■ 「ラフラタはなぜ、急に我々を攻撃してこなかったのでしょう」

レムリアが言った。

 「寂寥王の分身が帰ってくるのを待っていたでしょう」

ゴーストトレインが答える。

 「罠を作って待っていたのだ。それゆえ、この星が腐敗したのはあ

やつのせいかもしれない。寂寥王の心を惑わせて、この星を寂寥王

言う。

 「ダークサイドじゃったか、あやつは」

チャクラが尋ねる。

 「だから、彼らは、世界をこのまま、破滅させたいのだ、それには

寂寥王を殺してしまう、あるいは、行動できなくしてしまうのが一

番なわけだ」

16面体の考えだ。

 「それが、奴らダークサイドの野望じゃろう」

チャクラも考える。

 「では、あたしに最初にあいにきた男はお父さんの分身、残留意志

なのね」

トリニティは昔をおもいだしていた。

「そうよ、別の星を再生していたのだと思うわ」レムリアが言う。

 「では、まだ、寂寥王に働いてもらわねばならないわけですね」

ゴーストトレインが言う。

「そういうことじゃ。レムリアとトリニティには悪いが」

 「かわいそうな、お父さん」トリニティは思った。

まだ、働かせるの、いいかげんにしたら。

(続く)

1975年作品 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所

アリス・イン・腐敗惑星ー寂寥王の遺産ー

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