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「支配者たち」短編(ハーモナイザーBIGIN)世界樹ハーモナイザーが支配する宇宙、2人の宇宙飛行士の物語。ハーモナイザー シリーズ

 

「支配者たち」短編(ハーモナイザーBIGIN)世界樹ハーモナイザーが支配する宇宙、2人の宇宙飛行士の物語。これは現実か「もちろん、あの人は私の夢の一部分よ。でも、私も、あの人の夢の一部なんだわ」この小説のURL : https://ncode.syosetu.com/n1894de/

■「もちろん、あの人は私の夢の一部分よ。でも、私も、あの人の夢の一部なんだわ」
ルイスキャロル鏡の国のアリスより。

地球から、最初の恒星間飛行を行った、当時の二人の宇宙飛行士は事故にあい、宇宙空間を漂流。死の直前、彼らは、ハーモナイザーという超生命体に助けられた。

時々、宇宙飛行士であったロシュは、自分たちは、まだ、あの漂流していた宇宙船にいるのではないか。

これまでロシュが経験していたことすべてが、夢であることことではあり、死の一歩手前。
宇宙飛行士の妄想ではないか。

●山田企画事務所・飛鳥京香 サイト などより転載。http://plaza.rakuten.co.jp/yamadas0115/
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「支配者たち」(ハーモナイザー01)1986年作
飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所

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大星間帝国統治者ロシュがやってきたのは、都市郊外の名も全く知られていない淋しい町たった

時ですら、この町を見向きもしないって通り過ぎていくだろう。

そんな感じだった。



この霧に包まれた町は、まるでこの世の中に存在しないような感じさえした。



制服に身を固めた、30名はいる大勢の護衛官たち。装甲車の中にいる、そのの一人が、ロシュの身を案じて、声をかける。



「ロシュ様、大丈夫ですか、こんな地図にはない記載されてない小さな町で、一人でお出かけ。とは、記載されていない事自体がおかしいのですよ」



「心配するでない。この町。この場所に来ることは、、すでに、神が決められている。いわば、一つの宗教儀式なのだ」

強い調子でいった。

暗殺の計画も進んでいるこの時期に、一人で、という護衛官たちの、いわば、避難の目も気にせずに。



「ですが、ロシュ様」

「いいか。これは、命令だ。もし私が当分かえらなくても心配するな」

ロシュは強い口調で言う。

大星間帝国統治者のロシュは、彼の大仰な護衛官団を、その場に残し、

たった1人で、とでも小さな町へ向かっていった。



護衛官団は、町のまわりを取り囲み、彼がその町から出てくるまで待続けるだろう。





その小さな町の通りには、人影はなく、静謐さが全て覆っていた。まだ珍しく舗装されていない、むき出しの道をゆっくり歩いていく。彼は歩いて来た方向を、いわば、彼の信奉たちの方を、ふり返りもしなかった。





町のすぐ後ろにある小さな丘から、樹齢数百年に及ぶ樫の木立ちが、町並み方にその大きな陰を投げかけていた。



町外れにある。目立たない2階建ての家の前に立って、ロシュは、考え深げににその建物を見上げ、ため息をついた。



やがて、思いつめたように、中に入っていった。



■古びた看板には「夢の国」とあり、風でふるえて、音を立てていた。

昔のままのオーディが、いた。



今まさに眠りから覚めたばかりという顔で、カウンターの中に座っていた。

「ロシュ、100年ぶりかね。どうだい、この星の世の中の子は。ちぇつ、いつもと同じ会話、言葉か」



ロシュは、少々疲れた顔で答える。



「君も夢の中で見ただろう。戦争、革命、闘争。殺りく、暴動。、流血、それから、そうそう、わずかばかりの短い平穏、平和。、、、私に残ったものは、また、失望と疲労。、、いつもの通りだ」

ロシュは、首をうなだれていた。



「それじゃ、俺の頃と、また同じだったんだな。独裁者ロシュ殿、10のの太陽系、と127の星を支配する。大星間帝国の創設者にして、統治者のロシュ殿のか」

自虐的にオーディはいう。



「なお、オーディ。私はいつも思う。私たちは、一体、何のために生かされているのだ」

ロシュは、吐き出す様にいった。



「ロシュ、それは考えないことだ。俺たち二人は、ハーモナイザーによって選ばれた人間だった。

宇宙意思「ハーモナイザー」から与えられた役目を果たさなければならない。

そのおかげで、俺たち二人は、永遠に続けることができるのではないか。」



ハーモナイザーは、絶対神ともいえる。



「俺たちは、確かに不老不死の体となった。ハーモナイザーによってな。

だが、命が、永遠の命が何人になる。自分の愛した女が老いさらばえ。

子供達が生まれ育ち、そして、俺の目の前で死んでいくんだ。これは悲しいぞ。そんな森羅万象を眺めているのは、気分の良いものではない。おれたちは神ではない。



が、いわば、神の役割を果たさねばならない。また私の意志で数多くの罪のない人がきづづき死んでいく。えー、何のための不滅の命なのだ。私たちは一体何者だ。何のために生きているんだ。教えてくれ」



ロシュは、もう絶叫していた。



オーディは、しばらく黙っていたが、やがて、ゆっくりと口を開いた。

「ロシュ、俺にいえることは、ただ、眠れ。それだけだ。その大きなカに君は疲れている。次の時代に期待しろ。今度の俺の時代で、ハーモナイザーがオレたちに与えた命令がわかるかもしれない」。



「わかった、わかった、オーディ期待するよ」。

われわれの製造理由で飲んで党のあることはな。



その実、ロシュは、もう、期待はしていないのだ。

ロシュは、今にも消え入りそうな力を、なんとか絞り出して、地下室へ降りていく。



明滅する光の中を、ムービングウエイが走り、丘の中央に隠された「円盤」にたどり着く。

寝床となる「シリンダー」中に横たわる。この中で、何度か目の500年目の眠りの中に入る。



反対にオーディは、この町をでていく。この町を500年の間、訪れる人もない。訪れる人はない。この町は霧の中へ沈んでいく。

周りにいた護衛官たちは、オーディの「神の力」で「全滅」する。





ロシュが見るのは、必ずその時の映像だ。



るか昔、地球から、最初の恒星間飛行を行った、当時の二人の宇宙飛行士は事故にあい、宇宙空間を漂流。死の直前、彼らは、ハーモナイザーという超生命体に助けられた。



時々、ロシュは、自分たちは、まだ、あの漂流していた宇宙船にいるのではないか。これまでロシュが経験していたことすべてが、夢であることことではあり、死の一歩手前。宇宙飛行士の妄想ではないか。





ロシュの子供のころからの夢は、支配者になる事であり、いつもプルターク英雄伝や、ナポレオン、ヒットラーそして、その他のそれぞれの時代の独裁者の伝説を映画やビデオ、本で読んだり見たりした。死ぬ間際の幻想映像ではないか。



そうろしはもうそんな夢に、やがてオーディが現れる。



オーディは、ロシュが作り上げた星間帝国を崩壊させようとした。

ハーモナイザーから与えられた全知全能を持って、この世に、新しい秩序を作とうとしていた。



そして、この星で、500年の時が流れた。



●共同体主席オーディがやってきたのは、名も全く知られていない淋しい町たった。時ですら、この町を見向きもしないって通り過ぎていくだろう。



そんな感じだった。

この霧に包まれた町は、まるでこの世の中に存在しないような感じさえした。



制服に身を固めた、50名はいる大勢の、同志親衛隊たち。気動車の中にいる、そのの一人が、オーディの身を案じて、声をかける。

「同志オーディ様、大丈夫ですか、こんな地図にはない記載されてない小さな町で、一人でお出かけ。とは、記載されていない事自体がおかしいのですよ」。

「心配するでない。この町。この場所に来ることは、、すでに、神が決められている。いわば、一つの通過儀式なのだ」

強い調子でいった。



暗殺の計画も進んでいるこの時期に、一人で、という同志親衛隊たちの、いわば、避難の目も気にせずに。



オーディ共同体として主席同志オーディは、どうしたも、目の前にとでも小さな町へ向かっていかなばならない。

そして今度は、めざめたばかりのロシュが持っていたのだろう、「夢の国」へと、、



樹齢数百年に及ぶ樫の木立ちの1本の樫の、表皮、小さな部分に、

地球文字が刻まれている。突然、それは現れる。



『私の夢は、、、』







「もちろん、あの人は私の夢の一部分よ。でも、私も、あの人の夢の一部なんだわ」ルイスキャロル鏡の国のアリスより。



完 20210913改訂

作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所

「支配者たち」(ハーモナイザー01)1986年

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