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消滅の光景 第5回■情報省をでたチヒロの前に少女ラミーが出現。テロ集団「滅びの戦士達」が襲撃するので、早くカド博士を助けにいけという。

 


SK消滅の光景■セクター宇宙連邦軍、ビット大佐の目下の悩みは、奴らの流入だ った。まったく奴らミレニアム信徒はひきも切らさず、この星へやってくるのだ。 一体、何のためにこんな辺境の星へ
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消滅の光景 第5回■情報省をでたチヒロの前に少女ラミーが出現。テロ集団「滅びの戦士達」が襲撃するので、早くカド博士を助けにいけという。

消滅の光景 第5回

作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所

http://www.yamada-kikaku.com/消滅の光景





ジムの中央で座っている老人にラミーは心で話しかけた。



『導師、私は出掛けなければなりません。これでお別れです』



 齢数百を越す導師は静かに答えた。



『出掛けるか、ラミー。何がおころうと心の声に従うのだ。それ

がお前に与えられた運命だからの。お前の存在理由なのだ』



『わかりました。導師、もう二度どお目にかかるととはないと思い

ます』



『さらばだ。しかし気にやむことはない。休は滅びようとも心は

永遠に残るからの』



 ラミーは旅支度を整え、今までいた「研究所」の門を出て行った。







■情報員チヒロのエア・カーの前に何かが急に出現した。



少女だ。

ブレーキーを踏む。ヽ自殺者ならば、その少女を当局へ突き出さなければなら

ない。チヒロはエア・カーのドアを開け、話しかけた。



 「君は自殺しようとしたね」

 「いいえ、違います」その少女は答える。

 「でも、君は、僕の車の前に急に飛び出したじゃないか」



 「あなた、チヒロさんでしょ」

 「どうして僕の名前を」

 「私を一緒に逓れていって下さい」



 「一緒に連れて?」

「そう、地球へです」



 チヒロは、なぜ、この少女が彼が地球へ行くことを知っているのだと

疑問を感じた。





「君は何という名前だね」

「ラミーよ」 



「ラミー君なぜ、君は地球へ行きたいのだ」



「どうしても行かなければならないの」

「よし・エア・カーに乗れ」



「私を、情報省へ連れて行き、調べるつも0ね」

 チヒロは内心驚いた。この子は私の心を読みとるととができる。



「そう、私は人の心が読める。だからチヒロさん、あなたが地球に

向けて旅立つ事もわかったのよ」

 こいつはほおってはおげん。

 「そうよ。はおってはおけないはずよ」

 「とにかく、情報省へ行こう」



 「だ‘めよj情報省へ帰る前に、霊科学者カド博士を助けなければならないわ」

 「カド博士を助けろって」 

 「カド博士が滅びの戦士達に襲われているわ」

 「何だって」



 「私には見える。早く、早く、カド博士の家へ行って。考えている

ひまはないわ。急険なのよ

 チヒロはエア・カーの通信機で博士邸を呼びだそうとしただ。



 『通信回線不通、通信不可能』の文字がディスプレイに出た。

チヒロはラミ-の言葉を信じた。



エア・カーをぶっ飛ばす。



 「気をつけて、滅びの戦士達があなたを待ち構えているわ」

 滅びの戦士。最近各地でおこりつつある、殺人、暴力行為、破壊

活動を行なう、自然発生的テロ集団である。



消滅の光景 第5回

作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所

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