yamada-kikaku’s blog(小説ブログ)

山田企画事務所のペンネーム飛鳥京香の小説ブログです。

腐敗惑星のアリス第25回黄金のリンゴは、トリニティの体に。姿が膨張、急に古代世界の破壊者、寂寥王に変化。地下羊宮チャクラにも変化が。

AF腐敗惑星のアリスー宇宙連邦の監視機構の元で封印されている惑星がある。その腐敗惑星内で新生命トリニティが蘇生し、世界の秩序を変える動きが始まる
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腐敗惑星のアリス第25回黄金のリンゴは、トリニティの体に。姿が膨張、急に古代世界の破壊者、寂寥王に変化。地下羊宮チャクラにも変化が。
 

腐敗惑星のアリス第25回

作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所

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yamadakikaku2009ーyoutube

「くそ、どういう、武器をつかったんだ、隊長トポール大佐を

殺していまい、、」

ミラー伍長が怒りに任せ、トリニティの体を荒々しくつかむ。

そして、リンゴに手をのばす。が、一瞬早く、リンゴは、トリニティの体に流れ込む。

「教えてやろう」

トリニティの姿が、膨張し、急に寂寥王に変化する。

「うわっこいつは…」

ミラー伍長の頭が、装甲服ごとつかみあげられていた。

「ミラーとやら、死の一瞬、見たであろう。過去宇宙のすべてをな。

私が創造者だ。そしてまた古代世界の破壊者である」

寂寥王の姿をしたトリニティは、ミラーの首をつかみ上げ、死の恐怖を宿したミラーの眼に向かい言った。

 残った装甲兵が寂寥王にむかつていく。

が、寂寥王はころがっている戦闘16面体のヤリを、自分であやつる。

全員、装甲服ごと串刺しにされた。装甲兵死んだものから、体の腐敗が、急に始まる。

どろりと、装甲服の中から、腐敗した死体の肉片が、ゆっくりと流れ出る。

「ぐわっ、トポール大佐も、ミラーもやられた。全滅だ」

地下羊宮チャクラを占領していた独立装甲兵団の1人が、隊員の自己映像モニターを見て、叫んだ。

「くそっ、地下羊宮チャクラを破壊しろ」

「やめてくれ、ワシを破壊しても、いまさら何の役にもたたないぞ」

 装甲兵は、地下羊宮全体に電磁砲をぶっぱなそうとする。

 もう一人が止める。そして言った。

「待て、作戦は失敗だ。我々だけでも脱出しょう。すぐ、監視衛星フライトデッキのラム中尉に連絡しよう」

「ラム中尉、今回の作戦は失敗の模様。機械城とは連絡が途絶えました」

「禁断の実はあったのか」

ラム中尉は冷たく言い放つ。

ラム中尉にとって、大事なのは禁断の実だった。

「ありました、が、トポール大佐はそれに食われました」

「何、食われただと、お前たち、神経は大丈夫か」

「本当です。ミラー伍長もやられました。恐らく、攻撃隊の全員10名が死亡したと考えられます」

しばらく言葉が途切れた。ラム中尉は考えている。

「君たちで、そこを確保し、禁断の実を手に入れる可能性は」

「ゼロです。唯一の利点は、地下羊宮チャクラをまだ我々が押さえている点です」

「早晩、ここ地下羊宮を攻撃に来るでしょう」

「よし、そこを確保しろ、私は、ラフラタ中尉を、連れてそこに降下する」

ラム中尉はあくまでも強気だった。

「ラム中尉、この作戦はもう中止したほうが」

「いや、考えてみろ。まだ、我々には切り札がある。地下羊宮チャクラから情報を聞き出せ」

 突然、ラム中尉からの通信が途絶えた。

「おい、大丈夫か」

「しかたがない、攻撃船タイコンデロガは、監視衛星フライトデッキに残ったままだ」

「すくなくとも、ラム中尉がここに降りてくるのを待とう。それから判断しょう」

「というと」

「ラム中尉が説得に応じない場合、ラム中尉を殺して、我々だけでも脱出しょう」

「早く、この気持ちの悪い腐敗惑星から脱出しょう」

「まてまて、お前たち、逃げ出す方法は、あるのだ」

地下羊宮チャクラが横から口をだした。

「そうだ。地下羊宮チャクラから情報をきこう」

「それはだな……」

 チャクラの地下壁面を、突きやぶる何物かが、あった。

機械片で、側にいた装甲兵がなぎ倒される。

「助けにきたよ、チャクラ、恩を売ってあげるわ」

出現したのは、15メートルのゴーストトレインだった。

地下羊宮チャクラの機械壁を突き抜けたおかげで、ゴーストトレインの体は、傷だらけだった。

「ゴーストトレインよ。どうやら、昔のように、合体すべき時かもしれんのを」

チャクラが言った。

「チヤクラ、あなたの地下羊宮各所に分散している液体神経中枢を早く集めるんだよ」

「なぜじゃ」

「きまってるでしょう。あなたを連れてここから逃げるのよ」

「逃げるだと。敵に後ろをみせるのか」

「いきがるんじゃないよ。年寄りの冷や水。こやつらは電磁砲をもっているからね。

早くしないと、あなたの電源である水羊宮も破壊されてしまうよ。こやつらは、あなたの脳がこの水羊宮だと知っているわ。早く早く、水脳子を収斂して。流動脳粒子を凝縮するのよ」

「それなら、ゴーストトレイン、装甲兵から電磁砲を奪うのだ」

「なぜなの」

「お前の体では、機械城に行けまいて、この電磁砲を利用して、機械城に入りトリニテイを助けるのだ」

(続く)

1975年作品 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所

アリス・イン・腐敗惑星ー寂寥王の遺産ー

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夢王たちの饗宴■第3回よく降りてこられました、ジェイ。 やっとあなたは下の世界へ辿りつかれたのです。頭がなく円筒形の胴体から声が流れてきた。

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theseiji

YK夢王たちの饗宴--(ドリームドラッグ・ウオーの跡)夢世界の入り組んだ異世界、最高の夢王は、だれなのか? なぜ、この夢世界はできたのか?ドリームドラッグ・ウオーとは?
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夢王たちの饗宴■第3回よく降りてこられました、ジェイ。 やっとあなたは下の世界へ辿りつかれたのです。頭がなく円筒形の胴体から声が流れてきた。  
 

夢王たちの饗宴ードラッグ戦争の痕でー■第3回 ●

作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所

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第3回

キング・オブ・ドリーム-あるいは創造者の夢■

■降下世界(多元夢世界のひとつ)■

 踊り場の様なのだが、それがとてつもなく広く続いているのだ。

もう、下へ降りるバーがなかった。

 彼は、降りてきた方を見上げてみた。

バーや踊り場が、じゃまになって上の「胎室」を隠してしまっている。

「胎室」は、この世界の住人が生れ落ちた場所のようだ。

彼は横にずっと移動する。仲間の死体が数多くころがっている。

何も存在するはずのない大空間に、巨大なモニターが出現し、

創造主の命令を表示する。

コード111 

下ノ世界二到着シタ個体ョリ、チューターヲ、用イ、教育ヲ開始セヨ″

「ジェイ」

 彼を呼ぶ声がする。

彼は今まで話をしたことがないので、単に音に反応したといった方がいいだろう。

ジェイは振り返った。

そこにはジェイが今まで見たことのない、

ジェイ達の体とは、まったく異なった姿形を持つ生物がいた。

 そいつがジェイに話しかけているのだ。ジェイは思わす、後ずさる。

 それにかまわず、銀色の三本足の、そいつは近づいてくる。

 「よく降りてこられました、ジェイ。

やっとあなたは下の世界へ辿りつかれたのです」

 そいつには頭がなく円筒形の胴体郎から声が流れてくる。

「お前は何だ」

 「これは失礼しました。私はチューター。あなたにチシキを与える

ものです。以後お見知りおき下さい」

 「そのチューターが、俺に何用があるというのだ」

 ジェイは自分自身が、言語を発している事にびっくりしていた。自ら

出す音が、体の中にも響いている。

 「本当の事を知ってほしいのです。あなたがおられるこの世界はタワーシップ

と呼ばれるものなのです」

 「タワーシップ?」

 ジェイは、わけのわからない事をしゃべるこの物体から逃れようとし

た。横に早く移動するのは初めての経験で苦痛だった。

「危ない」

 後ろから追ってくるそいつが叫んだ。

(続く)2016改訂●

キング・オブ・ドリーム-あるいは創造者の夢■

作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所

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腐敗惑星のアリス第23回 宇宙の傭兵部隊が、腐敗惑星の地下羊宮に攻め入る。チャクラに禁断の実はどこにあると尋ねる。

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腐敗惑星のアリス第23回 宇宙の傭兵部隊が、腐敗惑星の地下羊宮に攻め入る。チャクラに禁断の実はどこにあると尋ねる。
 

腐敗惑星のアリス第23回

作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所

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■腐敗惑星の地下羊宮に 突如、側壁が切り開かれて、武装した

兵士が、中へなだれ込んできた。

来るべきものが来た。そう地下羊宮チャクラの擬似人格チャクラは思った。

モニターが自動的に立ち上がり、チャクラの映像が出た。

「お前たち、手荒い事はやめてくれ。わしはチャクラといい、地

下羊全体の疑似映像だ。こんな荒事には、なれてはおらんのだ」

 中にいた指揮官らしい男が、チャクラに対して言った。

「それじゃ教えてくれるか、禁断の実はどこにある」

「何だと、禁断の実だと。ふつ、

お前たちは禁断の実を宝だと思っているのだろうな」

「宝ではないというのか」

「あれは、ある人が持てば宝となるが、他の人間が持ったら毒

となるだけじゃ。それも恐ろしい毒となるぞ」

「武器だというのか、禁断の実が」

「そうではないのじゃ」

「いいか、チャクラ、答えてもらわねば、お前のメイン電源を

さがしだして切る」

チャクラはだまった。

「お前の電源は、この隣にある水羊宮である海だとわかってい

る。それを破壊する。そのために我々は重装備で来ているからな」

チャクラの返事がない

「我々のいう事を聞けないならば、よし、お前の頭脳から無理

やりにでも読みとってやる」

「チヤクラ、だまっていても、我々には解っている。世界子ト

リニティは機械城の中にいるのだな」

後から来たミラー伍長が言う。

「我々がその機械城を占領する。それでお前が育てたトリニテ

ィから禁断の実を取り上げる」

「が、お前たち、お前たちがその禁断の実をてにしたところで

どうにもなるまいよ。

それに、なかなかに機械城は難攻不落だよ」

ミラー伍長がフット笑った。

「はい?、では、すべてを理解するあなたに、機械城の弱点を教えてい

ただきましょうか、チャクラさん。いかがですか」

(続く)20210924改訂

1975年作品 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所

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魔法のiらんどさんサイトにアップした小説作品です。

 

作者独白
山田企画事務所・山田です

飛鳥京香PNの小説作品ですが
魔法のiらんどさんのサイト、当時は経営母体が今とは異なる
時期に大体10年以上前なんですが
魔法のiらんどさんサイトに
小説作品としてアップしております。

ただし、小説ブログなどでは、10年間以上にわたり、掲載時に
少しずつ改善していってます。

それゆえ、現在ブログ(2021年版)にアップしてる小説(タイトルも含めて)
とは微妙に異なります。

ブログ記事の中で描いてるのが最新版です。
過去の作品は少し結末や話の内容が違っております。

しかしながらまとまった形の作品掲載です。よろしければご覧ください。
よろしくお願いします。
ーーーーーーーーー

1.■キング・オブ・ドリーム-創造者の夢■多元宇宙世界の中で真実を求める、夢世界創造者ジェイ・ポラードの伝説
https://maho.jp/works/16743963567763439366


2,■宇宙(そら)から還りし王■ネイサンは宇宙から帰還、宇宙省の執拗な捜索にもかかわらず逃走。
宇宙を経験したネイサンの小説は言語によるドラッグだった
https://maho.jp/works/16743963567764271820


3,■封印惑星■再生されようとする星、地球。こではは監視者、一角獣「新機類」は、生物の生成できない鉄の星、「封印惑星」を見張る任務が。しかし、、
https://maho.jp/works/16743963567763439361

4。■「ロード・ランナー」■「死体配達人」が家を訪れ、宇宙戦で死亡したヘルムはサイボーグとして再生。
公社との契約条項で「ロード・ランナー」誕生。地球から月への長いロードランナーが走る。
https://maho.jp/works/16743963567763439365


5,■最後の地球人ウオーター・ナイツ■最後の地球人タンツ宇宙連邦軍大佐は、ウァルハラ号で恒星間飛行中、
新生命体、「聖なる水」によって生まれ変わり、地球を聖なる水で満たそうとした。
https://maho.jp/my/works/16743963567763439363

今回、以上です。続きます。

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腐敗惑星のアリス第22回腐敗惑星の「監視衛星フライトデッキ」は、連符軍独立装甲兵団に占領された。指揮官のトポール大佐は腐敗惑星に降下を命令する。

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腐敗惑星のアリス第22回腐敗惑星の「監視衛星フライトデッキ」は、連符軍独立装甲兵団に占領された。指揮官のトポール大佐は腐敗惑星に降下を命令する。
 

腐敗惑星のアリス第22回

作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所

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■「俺はお前の顔をしっている」

独立装甲兵団に占領された宇宙連邦軍・監視機構の船長は言った。

 腐敗惑星の監視衛星に行く途上で、船が彼らの艦「タイコンデガ」に拉致されていた。

宇宙連邦軍第2348軍区派遣団の船指令室も独立装甲兵団で一杯だ。

「それは光栄だね。私も有名になったものだ」トポール大佐は言う。

「トポール大佐、君たちは、何をしょうというのか」

「いい質問です。あなたの代わりに腐敗惑星に行くつもりです」

「ばかなことをいうな。あそこ腐敗惑星は、観察によっては破壊も可能との指令がすでにでている」

「ホホッ、ありがたい情報ですね。参考にさせていただきます」

「ともかく、船長、腐敗惑星の「監視衛星フライトデッキに到着するためのデータ、コードナンバーを教えていただきたい」

 情報が聞き出せた後、トポール大佐は、ほほの傷あとをさわる。

「それでは残念ですが、皆さんとはここでお別れです」

「やれっ」

監視機構全員の生命維持装置に毒ガスが注入された。

「あとのことはご心配なく、我々がうまくやりますから」

死体に向かって、トポール大佐をつぶやく。

 独立装甲兵団とは傭兵のあつまりである。

彼らの戦歴は恐るべきもので、ある星系の政治形態の変化があるとすれば、彼らの存在がうわさされていた。

特に独立装甲兵団のトポール大佐は、通常の宇宙連邦軍の将軍よりも優れているとの評価もあった。

 トポールは過去の戦歴、経験から、自らの肩の両サイドに補助頭脳を埋め込んでいた。

この補助頭脳には各生物の全戦歴、戦史がインプットされていた。

 また、独立装甲兵団のヘッドギアにはそれぞれ、

補助頭脳が装着され、視覚、聴覚などの6感能力が機械の力をかりて研ぎ澄まされ、

増幅されていた。

トポールを始め独立装甲兵団の頚部には情報端子があり、この部分で頭脳と結ばれていた。

 ■

腐敗惑星の「監視衛星フライトデッキ」に船が到着していた。

着艦部分から船のコックピット部位がこのコントロール室まで転がってきた。

 ミラー伍長とラフラタ中尉は下の活動に夢中になっていた。

 コックピット部位から装甲服で身をかためた1人の男が出てきた。

 ラフラタ中尉に挙手する。ヘッドギアをはずして言った。

連邦軍第2348軍区派遣団です。監視機構から依頼されてまいりました。

このディスクが証明書と指令書です。私は指揮官のトポール大佐です」

 続いて13名の装甲兵がハッチからでてきた。

「私は、腐敗惑星の…、いや失礼しました。監視機構所属のデッキマン、ラフラタ中尉です。

こちらはウォッチマンのミラー伍長です」

 ラフラタは、本星から来たトポールに緊張しながら握手をした。

「現況はどうなっていますか、中尉」

精悍な顔つきのトポールは尋ねた。

「遺憾ながら、事件が発生しています。地下に残っていた地下羊宮{チャクラ}から生物が発生したようです」

「生物が」

「それも古代のこの星の女性幼体の姿をしています。コードネーム、トリニティです。」

「何か問題をおこしましたか」

「現在のところは、が、どうやら彼女トリニティは禁忌エリア機械城エリアに潜入したようなのです」

「何かをさがしているようなのです」

 このトポール大とミラー伍長が目くばせをしたように、見えたのは、私の気のせいだろうか。

ラクラタ大尉は思った。

「ラフラタ大尉、我々全員が地上へ降ります」

「何ですって、気でも違ったのですか。トポール大佐。ここは腐敗惑星なのですよ。

あなたの体が腐敗してしまう。そしてこの星の生態系に影響を与えかねない」

「そんな事はわかっていますよ、ラフラタ大尉、協力願いたいものです」

ミラー伍長が、背後からラフラタ大尉に銃をつきつけていた。

「きさま、ミラー伍長、何を考えている。トポール大佐、こやつを止めて下さい」

「残念ながら、ラフラタ大尉くん、彼ミラー伍長は我々の味方だ」

「何だと、すると君たちは」

「そう、残念ながら、連邦軍監視機構から派遣された正規の宇宙連邦軍ではない。独立装甲兵団だ」

「では、本来の船は」

「存在しない」

「きさまら…、そうか、トポール大佐、君たちはこの星・腐敗惑星の銀河最大級と言われる資産を盗みに来たのだな」

「そうだ。ご明察のとうりだ。我々は禁断の実、別名黄金のリンゴをいただきにきた」

「しかし、この星に降下すれば、体が腐敗するぞ」

「おきずかいは無用、ご心配なく、それよりもあなたの身の方を気づかう方がいいですね」

「きさまら、宇宙連邦に対する反乱罪で、全員処刑だ」

「それはあなたの方だ、ラフラタ大尉、我々を妨害しょうとするならばね」

「後悔するぞ」

「それはどうかな」

「ともかく、ラフラタ大尉。俺は、あなたの訳知り顔を今日からみなくてもすむ。観察には飽き飽きした」

ミラー伍長が言う。

「よし、用意ができたら、見張りを残して全員降下だ。

ラム中尉、君はここに残ってバックアップをたのむ。ミラー伍長、現況を手短に報告してくれ」

「わかりました」

(続く)

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アリス・イン・腐敗惑星ー寂寥王の遺産ー

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腐敗惑星のアリス第21回●肉片の端々に機械部品が混ってキラキラと輝く。 ユニコーンはサイボーグだった。 ゆっくりと臭気の中をユニの肉片が舞い降りて 「よくも、ユニを…」 トリニティの眼が深紅に燃え上る

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THESEIJI



腐敗惑星のアリス第21回●肉片の端々に機械部品が混ってキラキラと輝く。 ユニコーンはサイボーグだった。 ゆっくりと臭気の中をユニの肉片が舞い降りて 「よくも、ユニを…」 トリニティの眼が深紅に燃え上る
 

腐敗惑星のアリス第21回●

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■肉片の端々に機械が混ってキラキラと輝く。

ユニはサイボーグだったのだ。

ゆっくりと臭気の中をユニコーンの肉片が舞い降りていく。

「よくも、ユニを…」

トリニティの眼がまっ赤に燃え上っていた。

 禁断の実を口にほおり込む。もう、やけくそよ

禁断の実は甘かった。

変な味。気持ちが悪い。

「禁断の実」は、トリニテイの喉の粘膜から、

流動化する。粒子になった流動化記憶データとして、

トリニテイの脳まで流れ込んだ。

 トリニテイの脳部位に、空白部分があった。

トリニテイの脳は、まだ完全ではなく、空きがあったのだ。

その場所をそれは占めた。

「あたしは誰なの」食べなきゃ良かった。

トリニティの意識が白濁する。

頭の中が、爆発したようだった。

 ■『娘よ』頭の中で声がする。

『私はお前の父だ』

 ええっ、どうしたの、私。知らないわよ、そんな事。聞いていない。

『それに、おまえは、配偶者でもあるのだ、私の体は、お前の体のおかげで復活できる』

わかんない。どういうこと。

『お前は運命の道を進んできた。お前はこの生命球を作り尚ねばならぬ。

この腐敗した世界を作り直さねばならぬ』

急にトリニティの自己意識がトリニティの脳から、消える。

■別の生物が心の奥底からうかびあがってきた。

トリニティのからだの細胞が分裂する。

別のDNA情戦闘報が浮かびあがってくる。

トリニティの体が急激に膨張し、姿形が急変する。

「ふふ、ようやく本当の姿をあらわしたな、寂寥王よ」

戦闘16面体は新しいトリニティの姿に対して言った。

■寂寥王が出現していた。

「私に復讐しょうというのか、戦闘16面体。まだそんな過去の事を覚えているのか」

「過去だと、お前のおかげで、我々がこんな姿に変化させられたのを、忘れたとはいわせない」

「そうだ、私が、お前たちの生体構造を書きかえた。その姿の方が動きやすいと思ってな」

「お前のおかげで、我々はこの肉体の牢獄から出ることができないのだ。

我々を元の姿に分解しろ、寂寥王よ」

「分解したければそうしてやる」

寂寥王は手をなぎはらった。

「ぐわっ」戦闘16面体は16個の三角錘にわかれて散らばった。

「さあ、それで、私に対して闘えるというのかね」

「卑怯だぞ。寂寥王、、」

「しかし、寂寥王よ忘れているな。ここは機械城、我々が作ったエリアだ」

16面体の一人が言った。16の生命体の1つだ。

「我々には長い時間があつたのだ。

寂寥王よ、我々のもてる力、もてる時間をもって、この城に仕掛けを作った。

それを充分に味わってもらおうか」

機械城のあらゆる方向から、ヤリが飛んで来る。

機械ででき、自分で考えるヤリだ。

それは、自分の意志をもち寂寥王のねらうべき一点をついてくる。

すなわち寂寥王の頭である。

16面体の一人一人が自らの脳波を使い、数本のヤリを操る。

一度に脳をハリネズミの様にしようというわけだ。

寂寥王に恨みを持つ16人の考えが一致しなければできない芸当だった。

寂寥王は攻撃の的確さに恐れを抱く。

「貴様ら」

寂寥王の怒りの精神波が、それぞれの三角錐を襲う。

巨大な渦の様に、ねめあげる痛みが16面体の全員の意識をフェイドアウトさせた。

同時に、 16本のヤリがみごとに、寂寥王の頭を突き破っていた。

寂寥王の頭はまるでハリネズミだ。

寂寥王は一瞬、ゆらゆらと体を動かし、唐突に、フロアに激突する。

寂寥王の体は緩やかに収斂し、口から「黄金のリンゴ」がころがり出てくる。

再びトリニティの意識が呼び戻されようとしていた。

トリニティの脳部位に流れ込んでいた機械脳が、

危険を感じ、黄金のリンゴに収斂していた。

(続く)20210921改訂

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夢王たちの供宴第一回■夢世界ひとつで、「神の左手」が探されている。それはこの入り組んだ「夢世界」を破壊あるいは解明させるのか?

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夢王たちの供宴第一回■夢世界ひとつで、「神の左手」が探されている。それはこの入り組んだ「夢世界」を破壊あるいは解明させるのか?
 

■夢王たちの饗宴--ドラッグウォーの跡でー■第1回

作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所

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●プロローグ

 そこは見渡す限りの荒野だった。風が砂ぽこりを舞いあげている。

旅人は,ゆっくりと顔をあげ遠くをかいま見た。

 あった。どうやらあれがゴルゴダシティの様だ。

光り輝くピラミッドがゆっくりと動いている。

 旅人は足を早めた。

ゴルゴダシティで「ビプラフオン」のプレイ

ヤーを求めていると聞いていた。

どうやら職にありつけそうだ。顔は、はころんでいた。

 門が見えた。門の下に3人の男がすわっている。近よってよく見

るとかなり若い。旅人はその若者達と目をあわさずに歩きさろうと

した。

「待ちな」

 声がかかる。旅人はすばやく通りすぎようとした。かかわりあい

になると恐ろしいと彼は患った。

「待ちなよ、聞きたい事があるんだ」

 その三人の中の小男が言った。

「なぜ手袋を左手にしているんだ」

 今度は大男が尋ねた。族人は答えに窮した。

彼の左手は「義手」だったのだ。

「私の左手はケガをしているむのですから」

「なんだってケガ?」小男の目が光る。

「手袋をぬいでみせてくれ」

 残った三人目、赤ら顔の男がいう。

「醜いのです。見せたくないのです」

 旅人はおびえながら言う。

「そうかわかったよ、それならこうだ」小男がわずかにうめく。

「ううっ」旅人は胸をかきむしるように倒れる。そして動かなくな

った。

「だめだぞ、こいつ本当に死んでしまったぞ」

 赤ら顔の男が言う。

ムスカ、お前が手かげんせんからだ」

 大男が小男をたしなめる。

「ちえっ、心臓が止まっている」

ムスカと呼ばれた小男が言った。

「どうやら、こいつは違ったらしいな」

 大男が言った。そして、彼は手袋をしていた。

(続く)20210920改訂

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