第7回 〜ストーリーを創る〜
第7回 〜ストーリーを創る〜
○「アイデア」とは〜
まず、マンガを描きたい!と思う“種”があるはずです。それは――
「こういうテーマ(主題)を描きたい」
「こんな主人公を描きたい」
「こんなストーリーを伝えたい」
「こういう場面を描きたい」
「このセリフを言わせたい」・・・・
様々な“種”があり得ます。まず、それがなければ始まりません。
○「ストーリー」の作り方〜
大きく分けて2通りの方法があると言えるでしょう。
1つは、「出来事が起こって、その後を考える方法」です。
――――それからどーした?方式 <展開法>
もう1つは、「出来事が起こった、その理由を考える方法」です。
――――何でそーなったの?方式 <帰納法>
1つの事件(エピソード)に対して、2通りのふくらませ方が出来ます。
例:?A 君はB 子さんを好きになった
なぜ?
で、どーする
主人公(キャラクター)を出来事の中に放り込んでみます。性格等、設定のしっかり出来
てるキャラクターなら、そのキャラ独特のリアクションが考えられるでしょう。そこか
らストーリーは進展していきます。
例:待ち合わせ+短気なキャラ+心配性
○「アイデア」の出し方―――
大ゲサにする/逆転させる/
ごく普通の出来事もこの方法でマンガのストーリー、ギャグネタにする事が出来ます。
例:「鬼の桃太郎退治」
○「ストーリーの構成」
起承転結….
※出来事が起こり、起こった出来事を承け、ガラッと展開が転じ、結末を迎える。
古来物語構成の基本と言われており、この形になっていると物語としてまとまると言われますが、あまり意識する必要はないと思います。
○4(5)W1H
「誰が(Who)」
「いつ(When)」
「どこで(Where)」
「(何をWhat)」
「どうした(How)」(+「何故(Why)」)
出来事(物語)を人に伝える為に必要な要素です。これらが欠けると、出来事は正確に相手に伝わりません。逆に、4(5)W1Hの内、どれかをわざと隠しておく事によって、読者の興味をひく物語にもなります。
例:ミステリーは「誰が(Who)」(=犯人)が分からないからミステリー
○オープニング
物語としてのスタート。
出来事の時間軸通りに語り始める必要はありません。読者の興味をひき、作品を読み進めさせる為にとても大切な所です。いかにインパクトを与え、興味を持たせるかを考えましょう。
○エンディング
物語の締めくくり。
投稿作などを描く場合は、ちゃんとエンディングをつけましょう。「つづく」ではダメです。エンディング次第で読後感が大きく変わってきます。また、全てを解決してしまわないで、読者に問題を投げかけて終わるなどの方法もあります。