yamada-kikaku’s blog(小説ブログ)

山田企画事務所のペンネーム飛鳥京香の小説ブログです。

ガーディアンルポ01「最終列車」■第8回

ガーディアンルポ01「最終列車」■第8回
(1979年作品)
作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所
http://www.yama-kikaku.com/
http://ameblo.jp/yamadabook/
ガーディアンルポ01「最終列車」■第8回
■1979年ベトナム戦の最中
 シュート中尉はペトナム上空で、北ベトナム軍相手に戦っている最中だった。機体がガ
タンと揺れ、急にあたりの光景か一変したのに驚いた。
 彼ら三機の編隊はROWの円盤にとらえられたのだ。彼らの頭脳に、列剰隠敵という思
念が送りこまれた。
 列車に向かい双胴のプロペラ機は攻撃を開始した。
 シュート中尉は急降下を行ない、列車上空を通りすぎる刹那、中央胴体下のJポンソン
に装備されている四丁の七・六二ミリ機銃の発射レバーを押した。手答えがあった。
「チーフ、飛行機です」
「伺だと、くそっ、コイン機だ。おまけに三機もか」
「爆弾を装着しているよりです」
 列車がかしいだ。
 ロックウエルOV−10プロンコ攻撃機の一連射て、車両の一部が被弾した。列車が燃え
あがる。
 ブロンコは再度、攻撃にかかろりとする。
「反撃してこないな。よし今度は爆弾をかとすぞ、マロリー少尉」
 彼はプロンコ攻撃機僚機を呼び出した。
「か前は列車の前をねらえ」
「了解」
「しかし、中尉、この川は一体どうしたんでしょうね。何ともいえたい色ですね」
 後席のマクルーア曹長かシュート中尉に言った。彼らは異次元に飛ばされた事にはきずいていない。
「七色に変化して光を反射しているぞ」
「観察はあとにしろ」
「列車から何か発射されました。うわっ」
 一機が人間爆弾で吹き飛ばされ、時限流へ突っこんでいった。
彼らは第一次大戦下のソンムヘ落下した。
「くそっ、チャーリーの機がやられた。いくぞマロリー少尉」
「チーフ、一機体が前へ旋回しました」
「くそっ奴ら近よりすぎた」
「人間ミサイルを使えば爆風で列車か橋から落下するぞ」
 第二波攻撃が列車を襲った。
 二人の人間ミサイル、コマンドが発進した。肉弾攻撃では、操縦不能を目的に。
 一人のスペシ″ルリコマンドは一様とすれ違いざま、ヘリのコックピットめがけ手にしていた
電磁棒を投げ込んだ。
 電磁棒は前席のシュート中尉の体を貫いた。
 コイン機は、地上からの攻撃を受け易いので、後席の副操縦士が操縦できるダブル操縦
装置が施されている。後席のマクルーア曹長は、爆弾を列車に投下した。ねらいは少しは
ずれ、最後尾の車両か通りすぎたレールに命中し、橋のその部分が消え去った。最後部の
車両が猛火に包まれた。
 マロリー少尉のコイン機は超合金の橋げたに爆弾を命中させ、上空へと急上昇を行なっ
た。そこへ追撃してきたものは。
「わっ、人間ですぜ。人間が飛びあがってくる」
 後席の軍曹がわめく。
「いや、人間じゃない。サイポーグだ」
 そのサイボーグは列車に装着されていた消火器を、コックピットめがけ放った。
 コイン機は操縦不能となり、時限流に突っこんでいった。
 コマンドは時限流への落下を見届け自爆した。
「列車を止めろ、止めるんだ」
■ガーディアンルポ1「最終列車」■第8回
(1979年作品)
作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所
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