yamada-kikaku’s blog(小説ブログ)

山田企画事務所のペンネーム飛鳥京香の小説ブログです。

ガーディアンルポ01「最終列車」■第10回

ガーディアンルポ01「最終列車」■第10回
(1979年作品)
作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所
http://www.yamada-kikaku.com/
http://ameblo.jp/yamadabook/
ガーディアンルポ01「最終列車」■第10回

 乗客たちは車両につめこまれた。
「一体、奴ら何をしようというのだ」
「橋が吹き飛ばされたようだぜ」
「それじゃ、俺達は動けないわけか」
「もう、いいかげんに助けてくれ」
「何回も死んだような気がするよ」
「釦い、みてみろ、奴らを」
「体を列車の要所、要所に結びつけているぞ」
「ゴー」
イヌイの声がひびいた。
コマンド全員、発進する。ジェット噴射が始まる。
コマンドの体から血が吹き出している。
しかし、列車はまだ動かない。
一気に飛び出し、そして一瞬に、彼らは体を列車から離さねばならない。
 動いた。列車が動き始めた。
 全員がショ″クを感じた。ガタッという音がした。
 ドシンという音と共に落下した。
そのまま列車は基地K向かい慣性の法則で、突進していた。
 基地の車止めに列車は激突し、全員、投げだされた。乗客達すぐ列車から飛び出し、空
を見上げた。
列車が無事に到着したのを確かめたスペシャル=コマンドが空中で自爆していっ
た。
それはJを祝福する花火、祝砲のようでもあった。ズーン、ズーンと、
確かにそれは十五回なった。
人々は伺もしゃべらず、それをながめていた。
サイトウは誰にも聞こえ々い程、小さな声でつぶやいた。
「勇敢な地球人よ、さようなら」
■ガーディアンルポ1「最終列車」■第10回
(1979年作品)
作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所
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